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霧の棟 Kiri
谷から立ちのぼる朝霧に抱かれる、一番奥の離れ。
VIEW →この宿の名は、暁(あかつき)。
夜がしずかに終わるころ、いちばん最初にさす光のこと。
迷いの果てに射す、その一条を見つめるための棲家です。
人は、迷いながら、歩いていく。
霧の中でこそ、ひとつの灯りは、深くともる。
二度とない光を、ただ見つめるための時間。
ここは、心にしずかに沁みる、夜明けの棲家。
すべての棟は、霧の稜線に沿って独り佇む離れ。
木と石と余白だけの、静かな設え。
訪れるたびに、異なる静けさが迎えます。
谷から立ちのぼる朝霧に抱かれる、一番奥の離れ。
VIEW →夜、ひとつの灯りだけがともる、静寂に沈む書院。
VIEW →東に開いた露天から、二度とない夜明けを仰ぐ。
VIEW →苔むす庭に沈み込む、地に最も近いひと間。
VIEW →何もしないことに、ゆっくりと慣れていく。
霧が晴れ、また満ちるまでの、あてのない時間。
火、水、土。この土地が育んだものだけを、静かに皿へ移します。献立は、その朝の霧の濃さと、光の差し方で決まります。
同じ夕餉は、二度とありません。二度とないからこそ、ひと口ひと口が、深く心に沈んでいく。
VIEW MENU →霧が晴れる、その一瞬。 射し込む光は、二度と同じ形をしない。 だからこそ、人は、今日を見つめる。
霧の棲家から、季節のたよりを。